岸田文雄首相は18日、国賓待遇での訪米を衆院本会議に報告し、論戦に臨んだ。米国では「グローバルなパートナーシップ」と銘打ち、日米同盟の連携強化をアピールしたが、この日は「これまでと変わらない」「今後、検討される」との答弁を連発。今回の日米首脳間の合意で日本の安全保障政策がどのように変わるのか、具体的な説明を避ける姿勢が際立った。
自民党議員から始まった質疑で、首相は「バイデン米大統領とは約9時間も共に過ごした」「首脳会談や米議会での演説を通じ、私のメッセージを日米両国、そして世界に伝えることができた」と胸を張った。
だが、野党議員の質問に移ると、さまざまな課題が指摘されていく。
質疑に立った野党議員が「首相が国会で拍手されない理由は…」と切り出して首相の姿勢をただすと、議場でひときわ大きな拍手が起きました。記事の後半で紹介しています。
首相は米議会演説で、安全保障面での日本の米国への貢献を強調しながら「日本は米国と共にある」と訴えていた。これに対し、立憲民主党の源馬謙太郎氏は「軍事的手段も辞さない覚悟で責任を担うのか」とただした。
首相は「外交、安全保障、経…